つながりがあるってことが、ありがたいんよ。

なんか言ったら、友達が誘ってくれる。

美味しいものを食べれてる。

笑って過ごせて、みんなと話ができてる。

 

「ありがたいよね」って、本当にいっぱい言うの。

これまでのすべて、いっこいっこに感謝するの。

そう言えば言うほど、幸せそうな顔をする。

 

家が流れちゃったけど、ずっと頑張ってきて、建てれたことが良かったって。

震災があって、「もっと主人を大切にしよう」と思ったって。

そのご主人を最近、亡くされて。悲しくて悲しくて。

長く添い遂げられた83歳の方がおっしゃるの。

主人はいっつもこんなことをしてくれて。こんな気持ちでいてくれてって。

そんなことばかり話される。

互いを慈しみ合ったら、夫婦はこんな風にいれるんやって思った。

この方は「生れてきて、よかった」って、きっと最期にしみじみ思いはるんやろうなって。

 

人は本当にたくましいと思ってて。

まだまだこんなもんじゃないって、本当に底力を感じる。

東北の人たちは我慢強いからっていう表現するやん。

その言葉の裏には、待てるっていうか、心が動かないっていうのかな。

自然とつながってるってこともやし、感じることを知ってる。

 

先人たちのおかげで、こうやって生きてこれてることがありがたいんやって。

80歳、90歳の方がおっしゃられる言葉があまりに深くて、涙が出る。

今の若い子はなんて一切、思ってもいないし。

教え諭すって気持ちがまったく感じられないの。

思ってるんだから、思ってるままを伝えてる感じ。

聞き合うって、そういう人たちの本心を感じれるんやろうなって。

相手を楽にとか、まったくそんなんでもない。

分かち合わせてもらうっていう言葉の方が近い気がする。

 

いろんなことがあっても、どう見るかは自分次第。

どっちが自分のしたいことなのか。どこに自分がいきたいのか。

人は幸せを選択できる。

 

 

 

西山さん、ありがとうございました。

 

 

 

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